柔道部物語

manga2018080901『柔道部物語』

ジャンル スポーツ(柔道)
作者 小林まこと
連載 週刊ヤングマガジン
巻数 全11巻完結

『柔道部物語』は小林まことによる、柔道を題材にした漫画である。

寿司屋の息子三五十五(さんごじゅうご)は、中学生の頃は吹奏楽部に所属していた。
当然この流れて高校生になっても吹奏楽部に入る予定だったのだが、先輩の小柴の口車に乗せられて柔道部へ入ってしまう。集中すると顔がひょっとこのようになってしまったり、ストレスで円形脱毛症ができてしまったりと、主人公とは思えないカッコ悪さを持ちながらも、徐々に柔道の世界にのめり込んでいく。
その後ドタバタなコメディもあるものの、話の本筋も柔道も迷走することなく、十五が日本一を目指して進んでいくストーリーで、いわゆる正統派の柔道マンガとして最終回まで連載が続けられた。
本人や岬商業高校の仲間は勿論、ライバルにも個性的なキャラが多く、個人的には作品後半で十五の宿敵となった西野との対決で感動するものがあった。

調べてみると、作者の小林まこと氏は高校時代に本当に柔道部に所属していたらしい。
十五は他のスポーツ漫画と違い必殺技は持たないのに、作中での試合を見ていると白熱してくるのは、実際に柔道をしていた故に生み出せるリアリティのなせる技なのだろう。
多くの試合が丁寧に描かれているのと、時折出てくるコメディシーンとのバランスも良く、柔道を扱う漫画としては今後も第一線の名作として語り継がれるのではないだろうか。

なお、愛読をしていたという柔道選手はかなり多く、吉田秀彦、古賀稔彦、野村忠宏等の名だたるメダリストが本作を読んでいたという。
野村忠宏は本書に出てくる必殺技を取り入れて、アトランタオリンピックでも逆転価値をしたそうだ。

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