漂流教室
|ジャンル | ホラー |
作者 | 楳図かずお |
連載 | 週刊少年サンデー |
巻数 | 全11巻完結 |
『漂流教室』は楳図かずおによるホラーマンガである。
1972年から1974年まで、週刊少年サンデーにて連載された。
大和小学校の小学6年生高松翔は、母親とケンカをしたまま学校へ行き、教室で激しい地震に襲われる。
ふと外を見ると学校の周りは砂漠だらけに荒れ果てた土地になっていた。
本来子供たちを助けるはずの大人たちはパニックの末全滅、子供達は協力し困難を乗り越え新しい「国」を作るべく力を合わせるのであった。
楳図かずおのホラー作品とは全く違う路線の怖さを持ち、全体的にエネルギッシュに満ちている。とにかく勢いがあるのである。
確かに怖い。怖いが、なぜか読んでいると冒険活劇を見ているようなワクワク感があるのだ。
その点が残虐を売りにしたホラー作品とは違うように感じた。
理解できない舞台、未知の脅威、普遍ともいえる醜い人間性。
中でも必死に努力する高松少年は、ホラー作品でありながら少年漫画の主人公としてふさわしいように思える。
恐怖を題材にした漫画のファンであれば、本作はまず第一に読むべき作品ではないか。